sozoro-Lifehack

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日商簿記検定3級を受験した感想など

先日受験して参りました。

受験を考えている人のご参考になれば、と。

 

目次

 

日商簿記検定とは

正式名称は「日本商工会議所及び各地商工会議所主催 簿記検定試験」らしいです。

ここまで長い正式名称を覚える必要はありませんが、「簿記」の試験は世の中に複数あるらしいので、「日商簿記検定」とまでは表現した方が良さそうです。

 

 この試験は日本各地の商工会議所で実施する検定試験の一つで、公的資格に分類されます。

簿記は、企業の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。企業の活動を適切、かつ正確に情報公開するとともに、経営管理能力を身につけるために、簿記は必須の知識です。

簿記3級のレベル

業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。

商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。 

~商工会議所検定の公式ページ(下記リンク先)より~

↓ ↓ ↓

商工会議所の検定試験

 

 ~以上下記リンク先の記事から抜粋~
sozoro-life.hatenablog.com

 

受験日前日まで

約一年間かけて試験範囲をギリギリこなしました。

 

日商簿記検定3級は、低レベルで簡単に取得できると誤解されがちです。

これは履歴書等に記載してもあまり評価されない(勉強の意欲を示す意味ではアピールできるらしいですが)ことなどがあるためだと思われますが、取得にはそれなりの労力が要りますし、要りました。

平日は残業で睡眠の確保すらままならない有様で、土日祝日のみの勉強、さらに休日1〜2日/月をゴルフに費やす私にはこれくらいの期間は妥当だったと思います。

 

学習教材は通信教育のクレアールのみ(広告を貼ろうと思いましたが、登録しているアフィリエイトには広告無し!こういう記事にこそ活用したいのですが…)。

教本の練習問題と過去問6年分を各3周正解させました(試験の前の週に終えました。焦りました)。

 

実は1回、試験の機会をコロナ禍による延期で逃してしまっていたのですが、結果的には助かったと思います。集中力がある訳でもなく、だらだら学習しがちな私には嬉しい誤算となりました。

 

受験日当日

受験会場は比較的近所の商工会議所。

自宅から電車で一駅の距離ですが、電車の遅延を警戒するくらいなら歩いた方が確実です(朝の運動はその日の脳の活動を活性化します)。早い到着の電車に乗って、目的地付近の喫茶店でテキストを広げたところでどうせ頭に入らないことだろうとの判断でした。

  

会場に試験開始30分前に到着。

部屋はコロナ禍による受験者数制限あり、広々としておりました。

 

試験開始直前まで粘ることは大事です。テキストを広げて読み返します。

間違えがちな内容を列挙したノートを作り、直前まで見返すと良いとの知恵を前夜にネットで知りましたが作成は間に合いませんでした。私は試せませんでしたがなるほどと思います。

 

受験時のトラブル

直面した想定外のトラブルを一つ挙げておきます。

 

計算用紙として配布される紙はA4用紙一枚でした

 

とても使いにくかったです。

私は左手で電卓を操作しつつ、右手に持ったペンで書く流儀です。

よって、計算用紙に書き込む時に左手は電卓を操作しているため、左手で計算用紙を固定することができません。固定してない一枚の紙に片手で書き込むのは難しく、手こずりました。

このため、電卓操作している間は書き込みをあきらめ、電卓操作を終えてから左手を計算用紙の固定に回して書き込むという悠長な方法で試験をこなしました。

これでは左手で電卓を操作している利点が発揮できません。

(右手で電卓とペンを切り替えて使う流儀の人は何も問題無いことでしょう。ずっと左手はフリーですから)

 

普段の勉強時には計算用紙としてA4用紙をクリップボードに固定して使っていたのですが、試験に持ち込むわけにはいきません。次に試験の機会があるとしたら何か対策を考える必要があります(思いつきませんが。いっそ、こっそりテープでも持ち込んで計算用紙の四隅を机に固定したいのですが駄目でしょうね)。

 

受験を通じての感想

思うところを3つ挙げます。

 

1.合格するためには問題演習(過去の試験問題を含める)を繰り返す 

 これは大体の資格・検定試験に当てはまることですが、 過去の試験問題何年分か(今回は6年分)を何周も繰り返し、試験日までに一問につき数回(3~5回)ずつ正解しておくようにします。

そのためには早期に過去の試験問題に取り掛かれるよう、一通りの勉強を通してしまわなくてはなりません。

 

 

2.できれば寄り道して勉強した知識をなぞる

試験だけを目的に勉強していると、知識も試験問題上の概念になってしまいがちです。

それが物語の世界であっても、知識と出来事とを関連付けることは知識の定着に役に立ったと思いました。

sozoro-life.hatenablog.com

 

 

3.目的を明確にした上で受験を決める

 これも大体の資格・検定に当てはまります。

受験勉強にはかなりの時間を費やすことになります(普段から学校で英語を勉強している学生が英検を受験する、というような場合は特別な勉強もせずに取得出来たりするので”とりあえずとっておけ”で良いと思いますが)。 

この資格がなければできない、もしくは活用できる何かをする、という目的も無く、ただ漫然と意味もなく受験に取り掛かることはお勧めは出来ません。

なにしろ使わない知識はすぐに忘れてしまいますので、使いもしない資格を取得しても、数年後には勉強で獲得した知識は消え去り、”ペーパー資格”しか残らないことになりかねませんので。

 

逆に目的を明確にしておけば勉強にも意欲をもって臨むことができるので、途中でやる気が下がってだらけてしまう(最悪やめてしまう)ことを避けられます。

 

私の場合”お金の勉強”(会社の仕組みの理解、投資で財務諸表を読む)を目的としましたが、この目的に対しての簿記受験は世の中では割と賛否両論です。私自身、あまり効率の良いアプローチだとは思えません。

 

私は試験勉強を通じてはじめて"消費税"の仕組み、"確定申告"や”年末調整”(問題として直接出てくるわけではないですが)を理解したのですが、興味ある人ならその手の本を一冊読んだりネット検索すれば充分かと思います(私は過去に何度も調べたのにかかわらず直ぐに忘れてしまいましたので充分ではありませんでした)。

受験を終えても財務諸表の読み解きにはわからないことが多く、調べながらでなければ歯が立ちません。これなら簿記など勉強せず、最初から投資の入門書を片手に読み解いてもあまり変わらないのではないかと思います(それでも私が財務諸表を前にして、投げ出さずに調べる気になれるのは受験を通じてある程度の学習を進めたからこそ、なのですが)。

 

簿記受験を考えている人で、"お金の勉強"を目的とする人ならば、まずは入門書(簿記ではなく一般的なもの)を読んでみて、それで充分に学んでいけるかどうか試してみると良いと思います。

本を読んでも頭がから回りしてしまい、どうにも身にならない私にとっては(効率良くないとしても)受験は有益な勉強になったと思います。

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日商簿記受験