マンガ『女騎士、経理になる。』
簿記検定へのモチベーションを上げる試みです。
目次
マンガ『女騎士、経理になる。』
マンガ『女騎士、経理になる。』(原作Rootport、作画三ツ矢彰、幻冬舎コミックス)を読みました。
原作者であるブロガーRootport氏のTwitterのツイートを再構成した作品だそうで、小説版と漫画版とが出版されております。
内容はオークに捕まって経理経験を得た女騎士が、会計に秀でたダークエルフを仲間に商店、銀行、国、そして世界を救おうという剣と魔法のファンタジーです。
ギャグでしかないスタートから、主人公たちが簿記・会計を駆使しつつひたむきに奔走するストーリーの熱さは割と大好物です。
3巻まで読みましたが、どうやら漫画は8巻で完結しており、かなり駆け足気味な終わり方をしてしまったとかでAmazon(購入先)レビューでは惜しまれているようでした。
試験勉強(簿記)のモチベーションアップ
勉強を進めるにあたって、勉強で得た知識を勉強以外の場面で触れたり反芻したりすることは多いに越したことはありません。
簿記に限った話ではないのですが、試験だけを目的として勉強していると知識も試験問題だけでの概念になってしまいがちです。
結果、知識を試験以外に活用できずに資格取得後はすぐに頭から消えてしまいますし、勉強している間もモチベーションが上がりにくいです。
実社会での能動的な体験と知識とを結びつけられれば一番良いのでしょうが、それができないまでもこうした物語の世界で触れることができればまた少しでも変わってくると思います。
簿記・会計への興味
話の合間にはさまれているコラム「会計講座」には試験勉強ではとうてい触れることのないであろう会計についての歴史等が幅広く語られております。
勉強で得た知識を本書でおさらいしつつ、さらに少し深い知識と併せて物語の中で堪能できるわけです。
第1巻のあとがきには「この作品を通じて、読者の方に簿記・会計に興味を持っていただけたなら」とのことですが、なんとなくでも簿記・会計に興味を持つ人はこの作品を読むことでその方面に進むきっかけになるのではないかと思いました。
わたしの場合はこの本を見つける前に試験勉強があったわけですが、試験勉強の先にある(かもしれない)生きた知恵のあり方を思い起こさせ、なかだるみしがちな勉強の日々に刺激を与えてくれる良書でした。
※わたしには珍しい、いわゆるファンアートです。