ドラム式洗濯乾燥機による時短
便利です。縦型に比べて便利ではありますが。。。ネットの評判ほど劇的に生活を改善できるものではないという印象です(私が単身者でアパート暮らしだからでしょうか。あるいは価格帯が低かったのでしょうか)。
多くのインフルエンサー様たちを含め、ネットではドラム式乾燥機付き洗濯機について日々の(ひいては人生の)時短を実現できるとの高い評価が目立ちます。私もそのような評価を見て購入に踏み切りました。
縦型洗濯機とドラム式洗濯乾燥機
私が購入したのはシャープ製ドラム式洗濯乾燥機ES-S7D(洗濯7kg/乾燥3.5kg)(以降「ドラム式」と呼びます)。
購入先は例によってAmazonです。他の通販では在庫がなく取り寄せが必要でした。
この製品を選んだ理由ですが、単身者向けの決して広くはないアパートに置こうとすると、そもそも選択肢がかなり限られます(以降の大前提です)。
搬入経路、置き場所や蛇口の高さ的に、むやみに大きいものは選べませんし、もともと使っていた縦型の洗濯容量は5kgでした。となるとさすがに10kgはいらないでしょう。
そして10万円台で、とした時点で2種類くらいしか候補は残りませんでした。ドラム式がもてはやされている割にコンパクトタイプとなると意外と選択肢が少ないです(2019年末時点)。
なお買い替え前は、ハイアール製 縦型全自動洗濯機 Haier JW-K50H(W) (洗濯容量5kg)(以降「縦型」と呼びます)。購入は近所の家電量販店で4万円くらい(?)。
レビューでは初期不良関係の不評が目立ちますが、当たりを引いたのか故障もなく必要充分な働きをしてくれました。
縦型からドラム式への変化は色々です。
・価格:4万円→14万円
・・・3倍以上!洗濯容量も増えているので単純比較はできませんが。
ですが30万円を超える機種もある中、ドラム式としては低価格です。
・大きさ・重さ:52 x 53 x 94 cm、27kg
→ 64 x 60 x 103.9cm、76kg
・・・単身者向け住居ではコンパクトタイプですら割とギリギリの大きさです。
重量のインパクトが大きいです。他のドラム式も大体80kgくらいです。
・洗い方:こすり洗い(洗濯物同士の摩擦で洗う)
→ 叩き洗い(洗濯物を水面に叩きつけて洗う)
・・・洗浄力が低くなりがちな一方で生地が痛みにくい。水の消費量少なくなる。
・標準使用水量:90 L(リットル)→ 57L
・・・叩き洗いの恩恵です。節水できます。
・全自動:脱水まで → 乾燥まで
・・・時短の肝です。
ドラム式による時短
デメリット含め色々ありますが、最大の特徴は全自動で乾燥まで進めてくれる点です。洗濯終了後に濡れた衣類を干す必要が無い。これに尽きます。これが時短を実現できる最大要因です。
ですが、裏を返せば縦型に対する優位性はほとんどこれだけです。
洗濯物を干す所要時間15分間として、
週2回の洗濯で30分間。
1か月4週間として2時間。
1年12か月で24時間。
理屈は分かります。分かりますが、例えば毎朝通勤時の電車の待ち時間は5~10分間です。
1往復で10~20分間として、
週の営業日5日で50~100分間。
1か月4週間として200~400分間(3時間20分~6時間40分)。
1年12か月で2400~4800分間(40~80時間)。
。。。相殺すらしきれません。
他にもTwitterを1回見る度に15分間くらい費やしておりますが、ドラム式に替えたことにより実現できた時短1回分を費やしていることになります。
ドラム式を導入することで時短と言うなら、生活全般を併せて(どちらかというと先に)見直すべきだと思います。
また、ドラム式について「寝る前に洗濯開始しておけば、翌朝までに乾燥まで終わっている」という趣旨のコメントをネットで見かけますが、アパート暮らしの人にはまず無理です。
乾燥時は静かですが、脱水時の音・振動はむしろ縦型よりも強力です。床の揺れに慄きました(20万円超える機種だと違うのでしょうか)。
我が住居であるアパートの規則によると、洗濯は22時までとされております。ドラム式の洗濯所要時間は1時間強(なお縦型だと1時間かかりません)。21時までにはスタートさせ、22時以降は乾燥に移っておく必要があります。
となると22時には洗濯が終わっているので、そこで15分間かけて脱水後の洗濯物を取り出して干せばいいようにも思えます(15分間の時短を置いておくならば)。そうすれば乾燥機の電力は要りませんし、洗濯物も傷みませんし皺もつきません(濡れた状態でハンガーに吊るしておけば大体のしわは伸びてくれます)。
冬なら部屋干しして就寝時の乾燥も解消されるおまけつきです。
帰宅が遅くなる日でもタイマー機能(縦型にもドラム式にもある)を使えば21時の洗濯スタートができますし、帰宅後に洗濯物を干せば問題なさそうです(帰宅が翌朝とかだと遅すぎますが)。
こう考えてしまうと乾燥機や、乾燥機までの全自動を実現できることが売りであるドラム式の存在価値がそこまで大きいものではないように思えます。
それでもあえてドラム式の優位性
時短の効果はいまいちだと思うのですが、ドラム式は便利です。
まず冬の寒い中、濡れた冷たい洗濯物を干す必要がありません。むしろ取り出した洗濯物はふかふかとして暖かいくらいです。
そして、花粉症を患っていることもあり洗濯物は部屋干ししていたのですが、部屋干しのためのスペースを確保する必要がなくなりました(部屋のスペースの有効活用)。
また、部屋干しのスペースを占拠している洗濯物が乾ききらないことには次の洗濯ができなかったのですが、その点気にせずに洗濯を頻繁にでもできるようになりました。
まとめ
かつて全自動洗濯機(縦型)が普及したように、今後ドラム式も普及していくと思います(一方で二層式も根強く需要が残っているように、縦型も残り続けるのでしょう)。そして普及していくことで、もっと手ごろな価格で、より便利になっていくことに期待したいです(特にコンパクトタイプについて)。
ただし、現時点で私の選んだ価格帯のものでは(買わなかった方の候補をレビューで見ても大体同じような具合のようですし)そこまで便利であるとも思えませんでした。
※単身者のアパート暮らし前提です。例えば一軒家で子育てしている家庭であれば、コンパクトサイズの縛りなしで機能充実した大型機種を選択できるでしょうし、夜中でも洗濯できるでしょう。生活スタイルも違うでしょうから感想も変わってくると思います。
何にせよ、買った以上はドラム式を活用して、15分間の時短を無駄にしないように生活態度を見直していきたいと思います。