sozoro-Lifehack

生活改善の知恵を集めて試して発信します

苦手は克服せずに得意を伸ばす、は危険

雑用を代わってくれる人はいても、人生の舵取りは誰も代わってくれませんので。

 

目次

 

苦手は克服せずに得意を伸ばすべき、という意見

最近よく見かけます。

 

苦手を克服するには労力がかかるし、労力をかけても人より優れたレベルまでにはなかなか至らない。ましてそれを強みにして生きていくことは厳しい。

それに対して得意を伸ばせば人より優れたレベルに至りやすく、それを強みとして生きていくことができる。といったご意見です。

 

ですが、このような意見を発信している方々は思考や判断、そして行動を得意としているインフルエンサーだったりします(彼らの苦手はだいたいスケジュール管理のような雑用やら動画編集のような専門スキルだったりします)。

確かに彼らは外注や社員の雇用によって苦手を人に任せることができます。

そして彼ら自身は得意な思考や判断に専念して、次々と行動を重ねていくことができるのでしょう。

 

何が得意で何が苦手か

ですが逆に雑用が得意で、思考や判断、行動が苦手な人はどうなるでしょう。

 

得意な雑用に専念して職場で重宝されたとしても、雑用係のままで給料は上がるでしょうか。リストラされずに定年退職を迎えられるでしょうか。シニア雇用にありつくことができるでしょうか。

リストラがなく、年功序列の給料制度で、終身雇用が維持され、会社が延々と業績を上げながら存続し続ける事が当然だった時代であればいざ知らず、現代でそれをあてにするのは厳しすぎます。

 

それでもインフルエンサーの方々であれば、”こういう業界であればこういう風に生きられる”、”その雑用スキルを人に教える商売をする”、”人を雇って雑用を事業として立ち上げる”などのアイディアが出てくるかもしれません。

ですがそんなアイディアが出てきて行動できるのは思考や判断の力がある彼らだからこそ。

 

雑用係として人知れず生きている無名の人に誰がそのようなアドバイスを与えてくれるのでしょう。

仮にアドバイスが与えられたにせよ、その人にはその後も思考や判断が必要となる場面が続きます(事業を立ち上げたともなればなおさらです)。その都度誰かからのタイムリーなアドバイスを期待するのでしょうか。

 

人生の舵取りと、舵取りのために周囲や未来を見据えて情報を集めること、そこに必要な知恵やスキルを身に付けることを苦手と言って怠るのは危険だと思います。

(景気が良かった時代であれば、たまたま時流に恵まれたり周囲の人間に任せきって順調に生涯をしのいだ人もきっと多かったのでしょうけれど)

 

要るなら苦手を克服するべき

具体的にはわたしなのですが。

節約を学び、金融投資を学び、健康情報を学んで習慣を身に付ける。

社会(経済、産業)の傾向から将来に不安を覚えて副業を模索し、社交の重要性を覚えて人と共通の趣味となり得る趣味に挑む。どれも得意だったわけではありません。

 

インフルエンサーから見ればきっと間違いだらけだろう思考と判断に基づいて行動(ライフハック術を含む)を続けているわけです。代わってくれる人はいませんので。

 

「苦手は克服せずに得意を伸ばすべき」というご意見は発信者であるインフルエンサーにとっては正しいのでしょう。それは道理です。

ですが苦手も得意も人それぞれ。

この意見、人によっては正しくなり得ますが、人によっては間違いにもなり得ます。そのまま受け取って考えなしに苦手を切り捨ててしまうことは避けるべきです。

 

最近の苦手克服「セルフ・コーチング入門」

日経文庫 著者:本間正人・松瀬理穂

 

 

セルフコーチングは「心の中にコーチを持つこと」。直面している問題について、自らに問いかけて心の中で対話を続けて目標を定めていきます。

数分~数十分間/回。ただ考えるにしても適切なアプローチがあるようで、本書はセルフコーチングの特徴(良くも悪くも)、問いかける質問、アプローチ方法、注意するべき思案の罠を紹介しつつ、ケーススタディとして具体例を示してくれます。

 

常日頃(主にYoutube動画などで)インプットばかりに明け暮れて頭を動かさずにいたわたしには、考えを巡らすことにもこうした指南は新鮮です。

知識を収集しているばかりではなく、のっぴきならなくなってしまった自分の人生にいい加減向き合わなくてはなりません。 

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信頼できるあてがあるというなら、支え合いも否定はしませんが。