虎塚古墳&十五郎穴
観光、というよりは森林浴といった感じで楽しみました。
目次
埋蔵文化財調査センター(茨城県ひたちなか市)
古代の人々の生活跡や土器などを調査・研究し保存・公開する施設です。
埋蔵文化財調査センターのご案内/ひたちなか市公式ホームページ
センターから歩いてすぐのところに虎塚古墳と十五郎穴とがあり、それらを含めて市内の出土品や資料などの展示を無料で観ることができます。
遺跡そのものだけ観ても由来、詳細、中身がわかりませんので(背景知識が頭に入っている人は別ですが)、センター開館日時に訪問し、展示を観た後に実物を観に行くのがおすすめです。
虎塚古墳(とらづかこふん)
7世紀前半頃に造られた全長56.5mの前方後円墳(国指定史跡)です。
埋蔵文化財調査センターから数分歩いて到着しました。
例年は年2回、石室内部を一般公開(有料)しているそうですが、少なくとも昨年(2020年)秋はコロナ禍で公開されなかったようです。今年(2021年)以降がどうなるかはわかりません。
石室内部の様子、副葬品は埋蔵文化財調査センターに模型や写真が展示されておりましたのでそちらで観ることができます(案内板にも写真が載っております)。
石室内部の彩色壁画は東日本の古墳の中で珍しいほど保存状態が良いものらしくて貴重なものだそうです。
十五郎穴(じゅうごろうあな 県指定史跡)
主に奈良時代に築かれた横穴墓群(県指定史跡)です。
虎塚古墳からさらに山林を歩きます。
林道をしばらく進んで脇道に逸れ、坂を下ります(雨で濡れているとそれなりに足元注意です)。
坂を下りきった先に到着。十五郎穴です。
古いものは7世紀前半、新しいもので9世紀初め頃のものだそうです。
案内板によれば約百二十基の横穴墓が発掘されており、その内三十四基が県の史跡に指定されております(ここで見えるのはごく一部ということになります)。
名前の「十五郎」は鎌倉時代の曾我氏の十郎・五郎がこの穴に隠れ住んでいたという言い伝えから来ているそうです(あくまで言い伝えです)。
感想
虎塚古墳の石室が一般公開される時期であれば様子も変わるのでしょうが、他に観光客もおらず静かな森林浴となりました。
なお足を運ばれる場合、両古墳周辺や道中の林道は照明もないので天気の良い日の明るい時間帯に行くのが良いと思います。