「中部銀次郎 ゴルフの神髄 新編 もっと深く、もっと楽しく」
知人はこの本を読んで学んだそうですが。
目次
知人から紹介された本
ゴルフスクールに通い、レッスンプロの指導を受けていながら伸び悩む私は尋ねました。「あなたはどうやって上手くなったのですか?」
スクールに通わず2年程度でスコア100を切った知人は答えました。「知人に教えてもらったり、本を読んだりしました」
ではその本を、ということで紹介してもらった本がこちらです。
「中部銀次郎 ゴルフの神髄 新編 もっと深く、もっと楽しく」(日経ビジネス人文庫 日本経済新聞出版社 著者 中部銀次郎)
「プロより強いアマ」中部銀次郎
中部銀次郎は1960年代に活躍した日本のアマチュアゴルファーです。
「日本アマチュア選手権」で通算6回優勝しており、西日本オープンでプロを斥け優勝した他、数々のアマチュアタイトルを獲得して「プロより強いアマ」と称されたそうです。
本の感想
この本は私のようなゴルフ初心者向けではありません。ゴルフをある程度こなしつつ、ゴルフの常識を身につけている人が読んで初めて読み進めることが出来るのだと思います。
前述の著名人の事ばかりでなく、ゴルフの用語や常識全般を知らないまま読んで充分内容を理解できるものではないと思います。
内容は個々の知識やテクニックではなく、ゲーム設計についての思想。でしょうか。
次のような言葉が印象に残りました。
「迷ったときには安全をとるのが、ゴルフである」
「ミスが必ず発生することを前提に、ゲームプランを組み立てなければ噓である」
「多くの人が難しいことをしたがるのは、なぜなのだろうか 失敗する確率のほうがはるかに高いのに、である」
本の内容も、自分の実力を過信(かといって過小評価もダメらしいですが)せずに成功率の高い手段でゲームを進めることを推奨している印象を受けました。
初心者向けではないでしょうが、勉強になりました。ラウンド時には頭に入れておきましょう。
しかし、この本を勧めてくれた知人は、きっとゴルフを始めてからこれまでに技量ばかりではなく、相当程度の知識を身につけてきたのでしょう。でなければこの本を勧めてくることもなかったでしょうし。
その分野の著名人を知ること
。。。実を言うとこの本で初めて中部銀次郎の存在を初めて知りました。
考えてみれば私もゴルフを嗜む身ですが、ゴルフ関係の著名人というものをほとんど知りません。この本に書かれている「ジャック・ニコラウス」、「ボビー・ジョーンズ」、「青木功」(あとがきを書いている)などのプロ選手についても知りませんでした。
考えてみればそれだけではありません。
今までに私が取り組んでいる(および取り組んでいた)マラソン、ボーリング、ボルダリング、歌。いずれにしてもその道の著名人の名を私はほとんど知らないことに気づきました。自分がプレイすることにのみ没頭した、と言えなくも無いのですが、これではあまりに幅が狭すぎます。
その道の著名人、つまりは熟練者から学ぶことは、自分自身を飛躍させ、なおかつ行き詰まりから脱却させるきっかけにもなるはずです。逆に隣近所だけを目に映していては井の中の蛙にしかなり得ないでしょう。
これからはゴルフに限らず、歌や絵でも、その道の著名人についても追っていくことに致します。